
★デキる男の見分け方 第7回★
マイブームの押し付けか!? 少しうるさいガーリック・チャーハン男
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「やっぱ、時代はガーリック・チャーハンだよ!」
もう10年近く前になるが、今でも鮮明に覚えている。
そのとき一緒に働いていた同僚の中に、無類のガーリック・チャーハン好きがいた。
「昨日、何食べた?」 − 「ガーリック・チャーハン」
「おとといは?」 − 「ガーリック・チャーハン」
「今日は何食べるの?」− 「ガーリック・チャーハン」・・・
そんな会話を、毎日毎日繰り返していたような気がする。
べつに、当時ガーリック・チャーハン・ブームが到来していたわけではない。
雑誌やテレビで紹介されていたわけでもない。
些細なことをきっかけに、彼だけに、マイブームが到来していたようだ。
聞いてもいないのに、いかにガーリック・チャーハンが素晴らしいか、自分の作るガーリック・チャーハンがいかに美味しいかを、自慢げに話していた。
彼にガーリック・チャーハンを語らせると、時間がいくらあっても足りないくらいだった。
不思議なことに、彼の話を聞いていると、「今日の夜は、ガーリック・チャーハンを作ってみようかな・・・」と、なんとなく惹かれている自分もいた―――。
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・・・あれから10年近く経った。
私は既に転職してしまったが、聞くところによると、その彼は今、当時の同僚の中で一番の出世頭になったという。とても良いマネージャーだそうだ。
さまざまな問題に直面しつつも、事業やプロジェクトを強力に前進させていくことができるらしい。
また、周囲のメンバーも、なぜか彼に乗せられ、熱く仕事に取り組む集団ができているという。
まさにそこに、あの「ガーリック・チャーハン」に代表される、彼の特性(性格?)が大いに活かされているのではないか、と私は思っている。
もちろん、ガーリック・チャーハンを食べれば仕事ができるようになるとか、ガーリックに特殊な成分が入っているとか、そういうことではない。
実際、何年後かに彼に会ったときには、ガーリック・チャーハン・マイブームはとっくに過ぎ去った様子で、ガーリックの「ガ」の字も口にしていなかった。
そのときは、釣りにハマっていたらしく、「やっぱ、釣りは男のロマンだよ。時代は釣りだよ!」と、その場にいた友人全員に力説していた。
そしてその日も、釣り仲間をゲットして帰っていった・・・。
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変わらないのは、常に何かマイブームを持ち、それを周囲の人に力説しているところだった。
そのクセが仕事でも発揮されていて、それが、彼がデキル男たる所以となっているのではないか、と私は考えている。
つまり、「今の自分(たち)のテーマを設定し、それをシンプルな言葉にして周囲に伝える」ということを、日常生活の中で無意識に実践しているということだ。
マネージャーとして組織を動かしていくためには、組織のテーマやコンセプトを明確にして、それをシンプルにメンバーに浸透させていくことが、もっとも重要な要素のひとつとなる。
それを普段から実践している彼は、知らず知らずのうちに、周囲のメンバーを乗せて動かしていく術を身に着けていたのではないだろうか。
「やっぱり、時代はガーリック・チャーハンだよ!」と言っていたのと同じノリで、「やっぱり、自分たちに大事なのは○○だよ!」と、シンプルで明快なメッセージを発し、チームをうまく乗せているのだろう。
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もちろん仕事をする上では、単なる自分の思い込みだけでテーマやコンセプトを設定してしまうと、組織は迷走してしまう。
そういう意味では、設定したテーマやコンセプトの妥当性を検証する必要はある。
しかし、それ以上に大切なのは、そのテーマをいかにシンプルな言葉にし、周囲に納得感を与えるか、ということだ。
そういう点では、ガーリック・チャーハンの彼は、非常に長けていたと思う。
なぜなら、私がいまだに10年前のこのエピソードを語れるくらい、単なる「ガーリック・チャーハン」を強烈に私の頭の中に印象付けたのだから・・・。
★デキル男の見分け方・今回のポイント★
『マイブームの押し付けか!?
少しうるさいガーリック・チャーハン男』
・「やっぱり時代は○○だよ!」などと、自分のマイブームをいつも
周囲に熱く力説している
・話を聞いていると、そのマイブームになぜか少し興味を引かれて
しまう
あなたの周りにも、こんな人いませんか?
もしかしたら、会社の将来を背負って立つ、優秀なリーダー候補
なのかもしれませんよ〜
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(このお話は、事実に基づいたフィクションです。また、これまでの経験をもとに、あくまで一例としてご紹介しているものです。全ての人にピッタリ当てはまるものではありませんので、ご了承ください・・・。)
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